そもそも「株式」とは何ですか?
ズバリ!
株式とは:株式会社によって発行されるもので、会社に投資する(会社を営業していく上で必要な資金を与える)代わりにその会社の所有権をもらう権利のことです。

(所有権の一部)を渡す
例えば…
投資家AさんがX社とY社の株式に投資した場合のことを考えてみましょう!(以下はあくまでも例です)

もしAさんがどちらにも100万円ずつ投資した場合、

となり、株主であるAさんはX社の20%、Y社の10%を所有することになります。
会社の一部を所有できるってすごいですねぇ!
ですが、実際には私たちが株式投資をしても企業の1%も所有できませんし、ましてや10%なんて個人投資家ではほぼ不可能です…
例えば、トヨタの株式を100株購入するとします。4月で1株約7,000円なので、合計70万円です。
70万円も投資したら、トヨタの何%を所有できるのか?
答えは、0.000003%です!
というのも、トヨタのような大企業は32億株も発行しているからです。
じゃあ私たちが株式投資するメリットってないじゃん!
そんなことありませんよ。
会社の所有権を持てること以外にも、一般の個人投資家が株式を買うことによって得られるメリットは
- 配当金
- 売買差益
- 株主優待
の3つがあります。
配当金(Dividend)とは?
企業の利益のうちの数パーセントをお金で受け取ることです。
例えば、先ほどのX社が1,000万円の利益を出したとします。
そのうち、半分は内部留保(お金を会社にためておくこと、Retained earnings)にし、残りの半分を配当金にした場合、株主であるAさんはX社の20%分の所有権を持っているため、半分(500万円)のうちの20%である100万円を配当金で受け取ることが出来ます。

また、1株当たりの配当金のことをDPS(Dividend Per Share)とも言います。
今回の場合は500万円÷10,000株=500円がDPSとなります。
なるほど!会社の利益を分けてもらえるのか。
売買差益とは?
株式を買った時の値段と売った時の値段の差で利益を得ることです。
先程の例では、AさんはX社の株式を一株500円で買いました。
1年後にX社の株価が2倍の1,000円になっていて、Aさんが所有している株式を全て売ったとしたら、Aさんは1,000円×2,000株=200万円を得ることが出来ます。

よって、Aさんの儲けは200万円―100万円=100万円となりますね。
株式で儲けている人って、これで儲けているイメージ!
株主優待とは?
株主優待とは、配当金とは別に企業が株主に商品やサービスを、保有する株式数などに応じて提供することです。
株主優待は自社商品の詰め合わせや商品・施設利用の割引券、クオカードなど多岐に渡ります。配当金同様、全ての企業が実施しているわけではありません。
テレビでよく見るやつか!
おすすめの投資期間は?
株式を購入後、数カ月~数年のスパンで保有する長期投資、応援投資(Backing Investment)がおすすめです。
短期投資とは違い、社会に大きな価値を与えていて成長すると思った企業や、自分が好きな商品を作っている企業など、長い期間で応援したい企業に投資することで、投資先企業をしっかり理解して投資出来るのが特徴です。

また、短期投資に比べて、株価の値動きを常に監視する必要がないので、会社員など忙しい方にも向いています。
しかし長期投資では、経済成長や業界環境の変化で企業の業績は影響を受けるので、良い面も悪い面もあるということは頭に入れておきましょう。
ですが、自分が好きな会社や素晴らしい経営者がいる会社に投資できるのは一つの魅力ですね。
ほうほう。株式投資とギャンブルは同じだと思っていたけど、違うみたいだな。
株式投資は、上場企業約3,650社の中からこれから成長しそうな企業や自分の好きな企業を選び、投資をするのでそれなりの労力がかかります。
ですが、自分の予想通り企業が成長すれば、その企業の人気は上がり、株価も上昇するので見込めるリターンはかなり大きなものとなります。
ただし、予想リターンが高いほどリスクも高くなるので、株式は比較的ハイリスク・ハイリターンの金融商品と言えます。

株式投資をする際は、一つのみではなく何個かの銘柄に投資すること(分散投資)をお勧めします!